草根木皮みな薬
 

薬膳や中医学を勉強している方、
知りたい方に送る薬膳や中医学情報

桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)

種類 辛温解表剤
組成 葛根12g、桂枝6g、生姜9g、大棗6g
用法 水煎分三
効能 解肌舒筋
主治 太陽病。
項背強几几、出汗悪風
方意 桂枝加葛根湯証は外感風寒であり、太陽経気の不暢、津液流れの不暢、経脈の濡養失調等によって、項背几几である。
しかし、出汗悪風が表虚であるが、桂枝湯から桂枝、芍薬の量を減らして葛根を加えて、解肌発表、生津舒筋の役割を果たす。
「傷寒論」の原方には麻黄三両があった。
林億等は校正するとき、これについて説明した。『証が出汗悪風だが、方に麻黄がある。
おそらく、本来の意義ではない』。
さらに『太陽病、項背強、無汗悪風』を治療する葛根湯と対比し、本方は麻黄があるべきではないと説明した。
林氏の説は根拠があり、信頼できる。
証等見ても方名から見ても、桂枝加葛根湯には麻黄があるはずはない。