草根木皮みな薬
 

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清絡飲(せいらくいん)

種類 袪暑清熱剤
出典 温病条弁
組成 鮮荷葉辺鮮金銀花絲瓜絡・西瓜皮・鮮扁豆花鮮竹葉心各6g
夏暑が肺経を傷つけることによって生じた身熱口渇、頭目不清、邪浅病軽の証
方解 君-鮮銀花-辛涼芳香、袪暑清熱
-鮮扁豆花-芳香清散
臣-西瓜皮-清熱解暑
-絲瓜絡-清肺透絡
佐、使-鮮荷葉-袪暑清熱
-鮮竹葉-清心、利水道
用法 水煎服
効能 袪暑清熱
主治 暑熱傷肺、邪在気分。身熱、微口渇、頭目不清、昏眩微脹、舌淡紅、苔薄白等。
病機 暑邪が肺経気分を障害した軽症
方意 本方は、もともと暑温発汗の後、余邪がある証、および「肺経気分が暑温に傷ついた軽証」を治療する。そのとき、邪は浅いが病も軽い。
だから、身熱、微口渇、舌淡紅、苔薄白である。肺絡の余邪を清するだけで充分である。
本方の鮮銀花は辛涼芳香、袪暑清熱で、芳香清散の鮮扁豆花と共に君薬である。
西瓜皮は清熱解暑で、絲瓜絡は清肺透絡で、共に臣薬である。
鮮荷葉は袪暑清熱で、鮮竹葉は清心、利水道で、共に佐・使薬である。
本方は夏暑が肺経を傷つけることによって生じた身熱口渇、頭目不清、邪浅病軽の証を治療する。
本方をお茶代わりに飲むと暑病を予防できる。
もし、手太陰の暑温で、咳、無痰、咳声の高い場合は、本方に甘草3g、桔梗6g、甘杏仁6g、麦門冬9gを加えると、清肺袪暑、養陰止咳を果たす。
本方は、肺絡の邪を清するので「清絡飲」と称する。