草根木皮みな薬
 

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仙方活命飲(せんぽうかつめいいん)

種類 外瘍剤
出典 校注婦人良方
組成 白芷貝母防風赤芍薬当帰甘草・炒p角刺・炙穿山甲天花粉乳香没薬各3g、金銀花陳皮各9g
方解 金銀花-清熱解毒
防風-疏散外邪
白芷-疏散外邪
当帰-活血散瘀、消腫止痛
赤芍薬-活血散瘀、消腫止痛
乳香-活血散瘀、消腫止痛
没薬-活血散瘀、消腫止痛
貝母-清熱散結 天花粉-清熱散結
穿山甲-通行経絡、透膿潰堅
p角刺-通行経絡、透膿潰堅
酒-活血通絡
陳皮-理気
甘草-化毒、和中
用法 煎服、あるいは水と酒半々で煎服
効能 清熱解毒、消腫潰堅、活血止痛
主治 癰瘍腫毒の初期、熱毒壅聚、気滞血瘀。
紅腫焮痛、あるいは身熱凛寒、苔薄白あるいは黄、脈数有力。
方意 本方は主に熱毒壅聚、気滞血瘀による癰瘍を治す。
治療は清熱解毒、通経脈、行血結、消散潰堅をする。
方中の金銀花は清熱解毒をする。
防風、白芷は疏散外邪をし、熱毒を外から除く。
当帰、赤芍、乳香、没薬は活血散瘀、消腫止痛する。
貝母、天花粉は清熱散結をする。
穿山甲、p角刺は通行経絡、透膿潰堅をする。
酒で煎じて服用するのはその活血通絡で薬効を助けるからである。
陳皮は理気をする。
甘草は化毒、和中をする。
全方は清熱解毒、通行血結、潰堅消散を主とし袪毒、散瘀、潰堅消腫を果たす。
だから、癰瘍の膿になっていない者には消散作用を果たす。
注意 本方は陰疽症には適応しない。
脾胃本虚、気血不足の者には慎重に用いる。