草根木皮みな薬
 

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香蘇散(こうそさん)

種類 辛温解表剤
出典 和剤局方
組成 炒香附子紫蘇葉各40g、陳皮20g、炙甘草10g
メモ 酵素はチンピンカン(香蘇陳皮甘)
方解 君-香附子-発汗解表、行気和血
   -紫蘇葉-発汗解表、行気和血
臣-陳皮-行気燥湿
佐-炙甘草-益気和中
用法 粗末にし、1日3回9gずつを水煎服用する。細末1回6gを塩少量と服用してもよい
効能 理気解表
主治 四時瘟疫傷寒
風寒表証に気滞を伴い、悪寒、発熱、頭痛、無汗、胸苦しい、腹満、食欲不振などを呈するもの。
病機
方意 四つの薬が協同して芳香闢穢、理気解表の役割を果たす。
だから四時瘟疫傷寒を治す。
薬が軽くて力が小さいので表寒重証には無効である。
香蘇葱湯は、香蘇散と葱豉湯を一つの方にまとめ、発汗解表の力は香蘇散より強い。
蘇葉は理気安胎の効もあり、時行感冒、発熱悪寒で無汗の者の治療はもちろん、香蘇散よりよい。
妊婦の感冒風寒者にも適切である。