葛根湯(かっこんとう)
| 種類 | 辛温解表剤 |
| 出典 | |
| 組成 | 葛根1g、麻黄9g、桂枝6g、白芍6g、生姜9g、大棗6g、炙甘草6g |
| メモ | 百姓代官蹴鞠でカッコン(芍生大甘桂麻葛根) |
| 方解 | 君-葛根-発汗解肌 臣-麻黄-発汗解表 -桂枝-発汗解表 佐-白芍-養血 -生姜- -大棗- 使-炙甘草-薬性緩和 |
| 用法 | 水煎分三 |
| 効能 | 解肌舒筋 |
| 主治 | 太陽病。 項背強几几、出汗悪風 |
| 方意 | 「太陽病、項背こわばること几几、汗無く、悪風するは、葛根湯これを主る」「太陽と陽明の合病は、必ず自下利す、葛根湯これを主る」。 本方は桂枝加葛根湯に麻黄を加えたものである。 桂枝加葛根湯証は「反って汗出で悪風す」という表疏営泄の病機であるのに対し、本証は「汗なく、悪風す」の表閉営鬱を呈しているために、開表発汗の麻黄を加えて強く散邪するのである。 太陽と陽明の合病は風寒が太陽、陽明の肌表を侵襲して表を閉じるために、邪正相争による壅熱が外泄できずに内逆して大腸に下迫し、下痢を引き起こしているのである。 葛根湯で太陽・陽明の肌表を開き解邪すれば、熱が外透して下迫しなくなり下痢が止む。 |