草根木皮みな薬
 

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小金丹(しょうきんたん)

種類 外瘍剤
出典 外科全生集
組成 草烏五霊脂地竜白膠香木鼈子各150g、乳香没薬・酒当帰各75g、麝香30g、墨炭12g
方解 草烏-袪風湿、温経散寒
五霊脂-活血袪瘀、消腫定痛
乳香-活血袪瘀、消腫定痛
没薬-活血袪瘀、消腫定痛
当帰-和血
地竜-通絡
白膠香-調気血、消癰疽
木鼈子-袪痰毒、消結腫
墨炭-消腫化痰
麝香-走鼠通絡、散結開壅
用法 丸剤にして1日2回、毎回2〜5丸を服用
効能 化痰袪湿、袪瘀通絡
主治 寒湿痰瘀、阻滞凝結。
流注、痰核、瘰癧、乳癌、横痃、貼骨疽等。
初期には皮膚色不変、腫硬痛。
方意 本方は寒湿痰瘀の阻滞凝結による陰証、あるいは陰疽を治す。
治療は温通消散を主とする。
方中の草烏は袪風湿、温経散寒をする。
五霊脂、乳香、没薬は活血袪瘀、消腫定痛をする。
当帰は和血をする。
地竜は通絡をする。
白膠香は調気血、消癰疽をする。
木鼈子は袪痰毒、消結腫をする。
墨炭は消腫化痰をする。
麝香は走竄通絡、散結開壅をする。
諸薬は協力して温通、活血、消壅、散結の力を強め、散寒通絡、消痰化瘀を果たし、疽腫は治る。
注意 本方の薬力は猛烈で、体の丈夫なものに適応するが、正虚のものには慎重に用いる。