草根木皮みな薬
 

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透膿散(とうのうさん)

種類 癰瘍剤
出典 外科正宗
組成 黄耆12g、当帰6g、炒穿山甲3g、p角5g、川芎9g
方解 君-生黄耆-益気托毒
臣-当帰-養血活血
   -川芎-養血活血
   -穿山甲-消散通透、軟堅潰膿
   -p角刺-消散通透、軟堅潰膿
用法 粗末にし、1日3回9gずつを水煎服用する。
細末1回6gを塩少量と服用してもよい。
効能 托毒潰膿
主治 癰瘍腫痛、正虚の托毒不能。
内に膿がある、外が潰になりにくい、漫腫無頭、あるいは痠脹熱痛。
方意 本方は正虚の托毒不能による膿腫、毒を消散しにくい癰瘍を治す。
方中の生黄耆は益気托毒をし、君薬である。
当帰、川芎は養血活血をする臣薬である。
穿山甲、p角刺は消散通透、軟堅潰膿をする。
諸薬は協力して托毒潰膿の効を果たす。
本方の配伍の特徴は袪邪をすると同時に扶正をするものであり、托法に属する。
主に托毒排膿、虚腐生新をする。