草根木皮みな薬
 

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瓊玉膏(けいぎょくこう)

種類 滋陰潤燥剤
出典 洪氏集験方
組成 人参750g、生地黄8kg、茯苓1.5kg、蜂蜜5kg
方解 君-生地黄-滋陰壮水
臣-蜂蜜-養肺潤燥
佐-人参-補脾益気、土旺金生
-茯苓-補脾益気、土旺金生、化痰
用法 膏剤にして朝晩各1回、毎回6〜9gを避けあるいは温かい水とともに服用
効能 滋陰潤肺、益気補脾
主治 肺陰虧損。
虚労乾咳、咽燥咯血、筋肉消痩、気短乏力等
方意 本方は長引く乾咳、咽燥口乾、気短乏力を主症とする肺労を治す。
これらは肺腎陰虧、元気不足、虚火灼津、肺失清粛によるものである。
治療は滋陰潤燥、益気生津をする。
方中の生地黄は滋陰壮水で君薬とする。
蜂蜜は養肺潤燥で、臣薬とする。
二薬は合わせて金水相生で、壮水制火の効を果たす。
佐薬の人参、茯苓は補脾益気、後天の本を補いながら、土旺金生をさせる。
茯苓は化痰でき、肺失輸布による聚痰を除く。
諸薬は協力して滋陰潤肺、益気補脾の効を果たし、咳は治る。
本方は麦門冬湯百合固金湯の効能とかなり近似するが三方はみな養陰潤肺の方剤であり、陰虚肺熱の証を治す。
違いは、麦門冬湯は滋養肺胃かつ降逆気で、主に気逆の咳吐涎沫、あるいは嘔吐不食、肺胃陰虚を治す。
百合固金湯は滋養肺腎かつ清虚熱で、主に肺腎陰虚、虚火上炎の咳嗽有痰、痰中帯血を治す。
本方は滋腎潤肺、益気補脾で、主に肺腎陰虧、元気不足の虚労乾咳を治す。