陥胸承気湯(かんきょうじょうきとう)
| 種類 | 寒下剤 |
| 出典 | 通俗傷寒論 |
| 組成 | 栝楼仁18g、枳実4.5g、大黄6g、半夏9g、黄連2.5g、芒硝4.5g |
| 用法 | 水煎服 |
| 効能 | 攻下熱結、清化熱痰 |
| 主治 | 腸胃熱結、痰熱結胸 |
| 病機 | 胸脘に痰熱結胸があり腸胃に熱結があり、上下倶急を呈している。 熱結腸胃による潮熱、腹満、腹痛、便秘と、熱盛傷津による口渇がみられる。 また痰熱が胸脘で結し結胸を形成して気機を阻滞するために、胸腹部が痞えて張り圧痛を伴う。 痰熱が津液の上承を阻み、傷津も伴っているので、舌苔黄で乾燥する。 裏実、痰熱を呈するので脈は沈滑数である。 |
| 方意 | 痰熱結胸に対する小陥胸湯(半夏・栝楼仁・黄連)と熱結に対する承気湯(大黄・芒硝・枳実)を組み合わせて上下同治する。 |