草根木皮みな薬
 

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丹参飲(たんじんいん)

種類 活血袪瘀剤
出典 時方歌栝
組成 丹参30g、檀香5g、砂仁5g
方解 君-丹参-活血袪瘀
佐、使-檀香-行気寛中止痛
-砂仁-行気寛中止痛
用法 煎服
効能 活血袪瘀、行気止痛
主治 血瘀気滞、心胃諸痛
病機 気血が瘀滞して中焦で互結したために生じる上腹部痛(胃痛)である。
方意 本方は中焦に五結する気血瘀滞による心胃諸痛を治す。
治療は袪瘀行気止痛をする。
方中の丹参は重用され、活血袪瘀で君薬である。
檀香、砂仁は行気寛中止痛で、佐使薬である。
三薬は協力して気血通暢をさせ、痛みを止める。
本方は三味であるが薬性は平和で、気滞血瘀の胃痛を治す有効な方剤である。
本方の薬性はやや寒に偏るので、特に瘀、熱の心胃痛を治す。