草根木皮みな薬
 

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縮泉丸(しゅくせんがん)

種類 渋精止遺剤
出典 婦人良方
組成 烏薬益智仁各等量、山薬
方解 君-益智仁-温腎納気、暖脾摂津、固渋縮尿
臣-烏薬-温散下焦虚冷、助膀胱の気化、固渋小便
佐、使-山薬-健脾補腎、渋精気
用法 丸剤にして1日1〜2回、毎回6g服用
効能 温腎袪寒、縮尿止遺
主治 下元虚冷。小便頻数、小児遺尿。
方意 腎気不足であれば膀胱虚冷になり、水液を約束(制御)することができず、ゆえに小便頻数あるいは遺尿を起こす。
治療は温腎袪寒、縮尿止遺をする。
方中の益智仁は温腎納気、暖脾摂津、固渋縮尿で君薬である。
烏薬は温散下焦虚冷で、膀胱の気化を助け固渋小便で臣薬である。
山薬は健脾補腎、渋精気で佐使薬である。
三薬は協力して温でありながら燥ではない。
下元の虚冷を除き、腎気が回復され、膀胱を約束することができ、頻尿遺尿は治る。
しかし、本方は薬少力薄であるので症状の重い場合は、適当に温補固渋薬を加える必要がある。
そうすることによって治療効果を向上するわけである。