草根木皮みな薬
 

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犀角地黄湯(さいかくじおうとう)

種類 清営凉血剤
出典 温病条弁
組成 犀角1.5〜3g(沖服)、生地黄30g、赤芍12g、牡丹皮9g
方解 君-犀角-清心、涼血、解毒
臣-生地黄-涼血止血、清熱
佐-芍薬-涼血、散瘀
-牡丹皮-涼血、散瘀
用法 水煎服
効能 清熱解毒、涼血散瘀
主治 1.熱傷血絡。
吐血、衄血、便血、尿血等。
2.逐血留瘀。
健忘狂のごとく、含水不飲、胸中煩通、自覚腹満、大便が黒くて出やすい。
3.熱犯心営。
昏狂譫語、斑色紫黒、舌絳刺状。
病機 温熱病における血分の熱毒熾盛で、血熱妄行を呈する状態
方意 本方の主治症の一つは、熱傷血絡、迫血妄行である。陽絡が傷つくと血が上に溢れて吐血、衄血が見られる。
陰絡が傷つくと血が下に溢れて便血、尿血がみられる。
肌膚に溢れると斑疹がみられる。
熱盛であれば斑色が紫黒である。
本方の主治症のもう一つは経から離れた血が溜まったら瘀になるものである。
これにより、含水不飲、胸中煩通、大便が黒くて出やすいなどがみられる。
本方は血分証に対する代表方剤で、葉天士が「血に入りては耗血動血を恐れ、直ちに凉血散血すべし」と指示しているように、凉血散血を体現したもの。
本方は、犀角の清心、凉血、解毒を主とする。
生地黄を配伍し、凉血止血、養陰清熱を果たす。
芍薬、牡丹皮は凉血、散瘀を果たす。
本方の配伍の特徴は凉血と活血散瘀を併用する。
方の散血の意義は、経から離れた血が溜まり、さらに熱と血結が結合して瘀になるため、この配伍方法をとる。
清営湯は本方と比べると清熱凉血のものに清気のものを配伍して入営の熱が気分から出るようにする。
邪が営に入ったばかりで血に入っていな証に適応する。
本方は主として清熱解毒、凉血散瘀で、熱動血分の証を治療する。
二方の主証は異なり、邪の入った深さも異なる。
これらが二方の異なるところである。