草根木皮みな薬
 

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秦艽鼈甲散(じんぎょうべっこうさん)

種類 清虚熱剤
出典 衛生宝鑑
組成 地骨皮柴胡・鼈甲核30g、秦艽知母当帰各15g
方解 鼈甲-滋陰清熱
知母-滋陰清熱
当帰-補血和血、風邪を追い出す
秦艽-風邪を追い出す
柴胡-風邪を追い出す
地骨皮-清内熱、治骨蒸
青蒿-清内熱、治骨蒸
烏梅-酸渋、斂陰止汗
用法 粗末15gを青蒿5g・烏梅1個と煎じ、空腹時に1回で服用する
効能 滋陰養血、清熱除蒸
主治 風労病。
骨蒸寝汗、肌肉が痩せていく、唇紅頬赤、午後潮熱、咳、無気力、脈微数
病機 風労とは、外感風邪が治らないうちに裏に入り、陰血を消耗して虚を起こすことによる労熱骨蒸のことである。
方中の鼈甲、知母は滋陰清熱で、当帰は補血和血で、秦艽、柴胡と配伍して風邪を追い出す。
地骨皮、青蒿を配伍し清内熱で骨蒸を治す。
烏梅は酸、渋で斂陰止汗を果たす。
諸薬は協同して滋陰清熱の効を果たす。
骨蒸労熱はしだいに治る。