草根木皮みな薬
 

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木瓜(もっか)

木瓜
木瓜2
分類
袪風湿薬
出典
名医別録
処方用名
木瓜、宣木瓜、陳木瓜、モッカ
基原
バラ科 Rosaceae のボケ Chaenomeles lagenaria KOIDZ. の成熟果実。
日本産のモッカはカリン C. sinensis KOEHN. の成熟果実で、中国では光皮木瓜の名称で市販される
性味
酸/温
帰経
肝、脾
効能
行気止痛、健脾消食、止瀉
平肝舒筋、和中袪湿
1.風湿による関節痛、筋脈のひきつりと脚気腫痛に用いる。
顕著な舒筋活絡作用があって、かつ化湿もできるので、風湿による痺痛に対する常用薬となる。
特に筋脈の引きつりに要薬とする。
たとえば乳香没薬生地を配合すれば木瓜煎となる。
筋肉痙攣に使用する。
脚気腫痛、煩悶に、呉茱萸檳榔などを配合する。例:鶏鳴散。
2.激しい嘔吐、下痢に下腿腓腹筋痙攣を伴うときに用いる。
木瓜で治療すると湿濁を除去することもできるし、痙攣を緩解することもできる。
薏苡仁蚕砂黄連、呉茱萸などを配合する。例:蚕矢湯
参考
Chaenomeles lagenaria の画像
Chaenomeles sinensis の画像