茘枝核(れいしかく)
- 分類
- 行気薬
- 出典
- −
- 処方用名
- 茘枝核、大茘核、茘仁
- 基原
- ムクロジ科 Sapindaceae のレイシ Litchi chinensis SONN. の成熟種子
- 性味
- 甘、淡/温
- 帰経
- 肝、腎
- 効能
- 理気止痛、袪寒散滞
1.厥陰肝経の寒凝気滞による脱腸痛、睾丸腫痛などの証候に使用する。
よく小茴香、呉茱萸、橘核などを配伍する。
たとえば、疝気内消丸を使用する。
肝経実火、湿熱下注に属するものは、睾丸腫痛、陰嚢腫赤が見られ、竜胆草、山梔子、大黄、川楝子などを配伍して用いる。
2.肝気鬱滞による長期間の胃痛と女性の気滞血瘀による生理前の腹痛、あるいは産後の腹痛などに使用する。
前者に対して、行気止痛の作用がある木香を配伍する。
すなわち茘香散を使用する。
後者に対して、疏肝止痛の作用がある香附を配伍する。
すなわち蠲痛散を使用する。
いずれも茘枝核の疏肝理気、温散行滞の効能を利用するのである。 - 参考
- Litchi chinensis の画像
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