草根木皮みな薬
 

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玉竹(ぎょくちく)

玉竹
分類
滋陰薬
出典
名医別録
処方用名
玉竹、肥玉竹、葳蕤 、萎蕤
基原
ユリ科 Liliaceae のアマドコロ Polygonatum officinale ALL.の根茎を乾燥または蒸乾したもの。
一般には同属植物の大型の根茎を「黄精」、小型のものを「玉竹」として使用しているようである。
性味
甘/平
帰経
肺、胃
効能
滋陰潤肺、生津養胃
燥熱を伴う肺胃陰虚による咳嗽、口渇などの病症に用いる。
玉竹は肺胃の陰を養い、燥熱を除去することができ、効力が穏やかでも、しつこくない。
発熱、咳嗽、口渇、咽喉などの風熱表証を伴う陰虚証には、薄荷豆豉白薇などを配合し、滋陰解表の作用がある。例:加減葳蕤湯
肺胃陰虚燥熱による咳嗽、舌の乾燥などには、麦門冬沙参甘草を配合する。例:玉竹麦冬湯。
胃陰虚による口や舌の乾燥、食欲不振には、沙参麦門冬生地黄などを配合する。益胃湯。
コメント
乾燥した季節に肺を潤すので便利な薬剤です。
潤すわりには体を冷やさず、岡本先生は薬膳汁粉の中に入れていらっしゃいました。
このお汁粉は小豆のほかにも落花生、ナツメ枸杞ハスの実龍眼肉が入って滋養に満ちたものでした。
それを再現したいと思って買ったのです。
おいしいですよ。
参考
Polygonatum officinale の画像