洋金花(ようきんか)

分類: 止咳平喘薬
出典: 本草綱目
処方用名: 曼陀羅、風茄花
基原: ナス科 Solanaceae マンダラゲ Datura metel L. の花を乾燥したもの
性味: 辛/温。有毒。
帰経: 心、肺、脾
効能: 止咳平喘、止痛解痙
1.喘咳で無痰あるいは痰が少ない症に用いる。
洋金花は止咳平喘の効能があり、咳嗽、喘息などの治療に使用する。
一般には単独で散剤として使うか、タバコ(少量タバコ葉を入れる)に作って吸う。
2.心腹冷痛および風湿痺痛、打撲損傷などの症に用いる。
以上の症に対して、洋金花だけで効果がある。
古代では、よく洋金花を麻酔剤として使っていた。
ここ数年来、注薬の麻酔によく洋金花を使う。
たとえば、洋金花に草烏、川芎、防已などを配伍して注射剤として使用する。
3.癲癇および慢性の驚風痙攣に用いる。
全蝎、天麻などを配伍して解痙の効果が強められる。
注意: 有毒なので過量に使用してはいけない。
緑内障、眼圧増高などの者には禁忌である。
心臓病、高血圧、体質の弱い者、妊婦には慎重に用いる。
参考: Datura metel の画像

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