草根木皮みな薬
 

薬膳や中医学を勉強している方、
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経外奇穴

No 経穴 読み方 位置 取穴 解剖 主治
1 神聡
(四神聡)
しんそう 百会四面、各相去同身寸一寸(聖恵) まっすぐに座り、百会の前後左右に各1寸の距離をもって取る。 帽状腱膜中 頭痛、眩暈、不眠、健忘、うつ病で精神錯乱するもの、癲癇、中風の後遺症、水頭症、大脳発育不全
寧心安神、明目聡耳
2 印堂 いんどう 在両眉間宛宛中(玉龍経) まっすぐに座りやや顔を上げる、あるいは仰臥位で両眉頭を結んだ線の中点で鼻尖の真上に取る。 皺眉筋中 頭痛、頭暈、鼻炎、鼻血、目赤腫痛、重舌、嘔吐、産婦血暈、妊婦が突然倒れ意識不明で痙攣、急性慢性の小児のひきつけ、不眠、顔面疔瘡、三叉神経痛
清熱散風、鎮静安神
3 太陽
(前関)
たいよう 在眼小眦後一寸(聖済) まっすぐに座り、あるいは側臥位で、眉弓の外端と外眼角を結んだ線の中点の外方1寸の陥凹中に取る。 側頭筋膜および側頭筋中 偏正頭痛、目赤腫痛、目眩、目がかわく、顔面神経麻痺、歯痛、三叉神経痛
疏風瀉熱、通絡止痛
4 魚腰 ぎょよう 在眉中間(医経小学) まっすぐに座り、あるいは仰臥位で目をまっすぐに見て眉毛中、瞳孔の直上に取る。 眼輪筋中 目赤腫痛、目翳、眼瞼痙攣、眼瞼下垂、顔面神経麻痺、上眼窩神経痛
疏風明目、通絡止痛
5 球後 きゅうご 眼窩下縁の外4分の1と内4分の3の交わるところにとる(眼窩鍼灸療法) まっすぐに座り、やや顔を上げ、軽く閉眼させ眼球をまっすぐにし眼窩下縁の外4分の1の部位に取る。 眼輪筋中 眼科系疾患、たとえば視神経炎、視神経萎縮、硬膜色素変性、緑内障、早期の白内障、近視
清熱明目、通絡止痛
6 上迎香
(鼻通)
じょうげいこう 鼻唇溝の上端が尽きたところ(鍼灸学簡編) まっすぐ座り、やや頭を上げ、鼻翼の軟骨と鼻甲介の交わるところに取る。 上唇方形筋中 頭痛、鼻づまり、鼻腔内ポリープ、急性結膜炎、迎風流泪
清熱開竅、通絡止痛
7 内迎香 ないげいこう 在鼻孔内上端(玉龍経) まっすぐに座り、あるいはやや顔を上にもたげ、鼻孔内で、上迎香穴と対応する鼻粘膜上に取る。 鼻腔底部の粘膜上 目赤腫痛、鼻疾患、喉痺痛、熱病、中暑、眩暈
8 牽正 けんせい 耳垂の前5分〜1寸(新医療法手冊) まっすぐに座り、あるいは側臥位で、耳垂の前方5分、耳垂の中心に平行に取る。 咬筋中 顔面神経麻痺、口腔のアフタ、口臭、下歯痛
袪風通絡
9 夾承漿 きょうしょうしょう 承漿両辺各一寸(千金方) まっすぐに座りやや顔を上にもたげ、承漿の外方1寸の陥凹部で下顎骨のオトガイ孔にちょうどあたる部位に取る。 口輪筋中 面頬浮腫、歯齦の潰瘍とびらん、顔面神経麻痺、顔面筋の痙攣、口唇の疔疽、三叉神経痛
袪風通絡
10 頬里 きょうり 従口吻辺入往対頬里去口一寸(千金方) まっすぐに座りやや顔を上にもたげ、口を開け、口角を後ろに向け1寸の口腔内、頬の粘膜上に取る。 頬筋、口輪筋中 黄疸、口腔内アフタ、顔面神経麻痺、歯齦の潰瘍びらん
11 聚泉 じゅせん 在舌上、当舌中、吐出舌、中直有縫、陥中是穴(大成) まっすぐに座り、口を開け舌を出し、舌背部の舌正中溝の中点に取る。 舌筋中 舌強、舌緩、消渇、哮喘、咳嗽、味覚減退
12 金津、
玉液
きんしん、ぎょくえき 在舌底紫脈(医経小学) まっすぐに座り口を開け、舌を後方に裏返し、舌面下舌小帯の静脈上に取る。左を金津と呼び右を玉液という。 舌下静脈、舌下神経 舌強、舌腫、口腔の潰瘍、喉頭部の炎症、消渇、嘔吐、腹瀉、失語
調気機、和口舌
13 耳尖 じせん 在耳尖上、巻耳取之、尖上是穴(大成) まっすぐに座り、あるいは側臥位で耳を前に折り、耳輪上端に取る。 後耳介動静脈 目赤腫痛、目翳、偏正頭痛、喉痺、麦粒腫
14 翳明 えいめい 翳風の後一寸(中華医学雑誌) まっすぐに座り頭はやや前傾させ、風池翳風の連線上の中点に取る。 胸鎖乳突筋上 眼疾患、たとえば近視、遠視、夜盲症、視神経萎縮、早期の白内障、頭痛、眩暈、耳鳴、不眠、精神病
明目聡耳、寧心安神
15 安眠2 あんみん2 翳風風池の連線の中点(常用新医療法手冊) 腹臥位で、風池翳風の連線の中点に取る。 胸鎖乳突筋と頭の板状金中 不眠、頭痛、眩暈、心悸、煩躁、ヒステリーや心因性疾患、癲癇、精神病、難聴、高血圧
鎮静安神
16 上廉泉 じょうれんせん 廉泉の上一寸(心医療法手冊) まっすぐに座りやや仰向けで、頚部のやや上方正中、下顎下縁と舌骨の間の陥凹部に取る。 顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、舌筋中 舌強、言語障害、言語がはっきりしない、流涎、咽喉疼痛、舌面潰瘍、失語。
17 新設 しんせつ 第三・四頸椎の間の傍ら1寸5分(新鍼灸学) まっすぐに座り、あるいは腹臥位で、風池の直下、後頭後髪際の下1寸5分、第4頸椎の横突起の外端に取る。 僧帽筋の外縁 頸項強痛、角弓反張、後頭痛、肩背痠痛、咽喉痛
18 頸臀 けいひ 鎖骨上窩の中央と鎖骨内側端の中点(芒鍼療法) 仰臥位で枕を取り、頭を施術者と反対側に向け、鎖骨の内3分の1と外3分の2の位置の直上1寸、胸鎖乳突筋の鎖骨頭、後縁に取る。 胸鎖乳突筋 肩・臂・手指の麻痺あるいは疼痛、上肢痿痺
19 百労 ひゃくろう 大椎向髪際二寸点記、将其二寸中折、墨記横布于先点上、左右両端尽処是(集成) まっすぐに座り、頭をやや前傾させる、あるいはよつんばいになり、大椎の外方1寸そのさらに直上2寸に取る。 僧帽筋、頭板状筋中 骨蒸潮熱、盗汗自汗、頚部リンパ結核、咳嗽、気喘、頸項強痛
20 崇骨
(椎頂、
太祖)
すうこつ 大椎上第一小椎是(集成) まっすぐに座り、頭をやや前傾させる、あるいはよつんばいになり、後正中線の第6・第7頸椎棘突起の間に取る。 胸腰筋膜、棘上靱帯と棘間靱帯中 咳嗽、気喘、感冒、寒熱往来、癲癇、肺結核
21 胃上 いじょう 在臍上二寸、旁開四寸処(新医療法匯編) 仰臥位で、臍中の外方4寸の上2寸に取る。 外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋 胃下垂、胃痛、腹脹
22 臍中四辺 さいちゅうしへん 在臍中上、下両旁各一寸(千金方) 仰臥位で神闕の上、下、左、右、各1寸に取る 白線上、深部は小腸 胃脘部痛、腹中雷鳴、泄瀉、消化不良、小児の驚くことにより誘発される癲癇、角弓反張、少腹部から性器にかけての痛み、水腫
23 三角灸
(臍旁)
さんかくきゅう 以患人両口角為一分、作三折成三角、如三角様、以一角按臍心、両角在臍下両旁尽処是穴(神応経) 仰臥位で、両口角の間の長さを一辺として、正三角形を作る。一つの頂点を臍の中心に置き、底辺を水平にする。その底辺上の二つの角に取る。 腹直筋中 少腹部から性器にかけての痛みが上に突き上げる、臍の周囲痛、婦人不妊症
調理気機
24 利尿穴
(止瀉)
りにょうけつ 臍下2.5寸(新医学) 仰臥位で神闕と恥骨結合の上際の連線上の中点に取る。 白線上、深部は小腸 尿閉、淋瀝、血尿、腹痛、泄瀉、痢疾、子宮下垂、胃下垂
25 気門 きもん 関元旁三寸(千金方) 仰臥位で、臍中から外方3寸、そこよりさらに3寸下に取る。 腹直筋と外腹斜筋、内腹斜筋の間 婦人不妊症、産後悪露不止、崩漏、尿閉、淋症、少腹部の痛み
26 提托 ていたく 関元の傍ら四寸に取る(常用心医療法手冊) 仰臥位で、乳頭直下、臍下3寸のところに水平に取る。 内外腹斜筋、腹横筋 子宮下垂、月経痛、腹痛、腹脹、少腹部から性器にかけての痛み、腎下垂
27 子宮穴 しきゅうけつ 中極両旁各開三寸(大成) 仰臥位で、恥骨結合の上際外方3寸、上1寸に取る。 内外腹斜筋 子宮脱、月経不順、月経痛、崩漏、不妊、少腹部から性器にかけての痛み、腰痛
暖宮調経、理気止痛
28 血圧点 けつあつてん 第六、七頸椎棘突起間の傍ら二寸にとる(常用新医療法手冊) よつんばいで、後正中線第6・7頸椎棘突起間の左右2寸に取る。 僧帽筋、菱形筋、最長筋、頭板状筋 高血圧、低血圧
29 定喘 ていぜん 大椎の傍ら0.5寸に取る(常用新医療法手冊) よつんばい、あるいは腹臥位で、第7頸椎棘突起下縁の中点の傍ら5分に取る。 僧帽筋、菱形筋、頭板状筋、頭最長筋中 哮喘、咳嗽、寝違い、肩背痛、上肢疼痛不挙、蕁麻疹
止咳平喘、舒筋活絡
30 巨闕兪 こけつゆ 在第四椎(千金翼) 腹臥位、あるいはよつんばいで、背部の正中線上、第4・第5胸椎棘突起の間陥凹部に取る。 胸腰筋膜、棘上靱帯と棘間靱帯中 心痛、不眠、肩背痛、咳嗽、気息、胸脇痛
31 接脊
(接骨)
せっせき 在第十二椎下節間(聖恵) 腹臥位、あるいはよつんばいで背部正中線、第12胸椎棘突起と第1腰椎棘突起の間陥凹部に取る。 胸腰筋膜、棘上靱帯と棘間靱帯中 小児の赤白痢疾、脱肛、腹痛、腹瀉、消化不良、癲癇、少腹部から性器にかけての痛み
32 下極兪 げきょくゆ 在第十五椎(千金翼) 腹臥位で、第3腰椎棘突起下、陥凹部に取る。 胸腰筋膜、棘靱帯と棘間靱帯中 腰痛、腹痛、腹瀉、小便不利、遺尿、下肢痠痛
33 十七椎 じゅうしちつい 在十七椎(千金翼) 腹臥位で、まず腸骨陵と水平に腰陽関を取る。そこからさらに一つ腰椎分下がった陥凹部に取る。 胸腰筋膜、棘上靱帯と棘間靱帯中 腰仙骨部痛、腿痛、妊娠による尿閉、月経痛、崩漏、遺尿
補腎壮腰
34 腰奇 ようき 尾骨の先端上二寸(中医雑誌) 腹臥位で、ちょうど尾骨の尖端の直上2寸に取る。 棘上靱帯、第2・第3外側仙骨動静脈 癲癇、頭痛、不眠、便秘
鎮驚止痛、熄風袪痰
35 肘椎 ちゅうつい 俯臥伸臂、以縄度両頭肘尖、以縄下夾脊椎大骨空中、去脊各一寸(肘後備急方) 腹臥位で、後正中線上、第2・第3腰椎棘突起の間、第3腰椎棘突起の左右外方1寸のところに取る。 横突起間の靱帯と筋肉中 胃脘部痛、腹痛、腹瀉、嘔吐、血便、腓腹筋痙攣
36 胃管下兪
(八兪、
膵兪
胰兪)
いかんげゆ 在背第八椎下旁開一寸五分(千金方) 腹臥位、あるいはよつんばいで第8・第9胸椎棘突起の間、各外方1寸5分に取る。 僧帽筋の下縁、広背筋、最長筋 胃痛、膵臓炎、胸脇痛、消渇、咳嗽、咽の渇き
和胃化痰、理気止痛
37 痞根 ひこん 在十三椎下、各開三寸半(医学入門) 腹臥位で第1腰椎棘突起下縁の中点の外方3寸5分に取る。 広背筋、腸肋筋 腹腔内の塊、肝脾の腫大、少腹部から性器にかけての痛み、腰痛、一定時間立つと吐く
行気消痞、導滞化瘀
38 腰眼 ようがん 在腰上両旁微陥処(医説) 腹臥位で第4腰椎棘突起下、外方3寸5分〜4寸の陥凹中に取る。 広背筋、腸肋筋 腰痛、頻尿、消渇、慢性疾患による体力の衰え、体力の衰えと痩せ、婦人科系疾患
強腰補腎
39 夾脊
(華佗夾脊)
きょうせき 第一胸椎から第五腰椎まで各椎骨の棘突起下の間の傍ら5分に取る。 よつんばいあるいは腹臥位で、脊椎骨の間の両側背部正中線の傍ら5分に取る。
第1胸椎から第5腰椎まで各外側の17穴、左右34穴。
横突起間の靱帯と筋肉中 適応症は比較的広範。その中でも胸部上部の穴位は心臓疾患・上肢疾患、胸部下部は胃腸疾患、腰部の穴位は腰・腹部・下肢の疾患を治療
調理臓腑、通利関節
40 十宣
(鬼城)
じっせん 在手十指頭上、去爪甲一分(大成) 手掌を上に向け、十指をやや屈曲し、十指の尖端の爪甲の尖端から1分離れた位置に取る。 固有掌側指動脈と掌側指静脈の形成する動静脈網。 昏迷、眩暈で倒れたもの、中暑、熱病、小児の意識不明を伴う驚きにより誘発したひきつけ、咽喉腫痛、指端麻木
泄熱醒神、開竅止痙
41 八邪
(八関)
はちじゃ 手十指、歧縫中(医経小学) わずかに拳を握り、手背の第1から第5指間の横紋端に取る。
左右で8穴。
骨間筋、手背静脈網、背側中手動脈 手背腫痛、手指麻木、頭項強痛、咽部痛、歯痛、目痛、煩熱、毒蛇咬傷
清熱解毒、通絡止痛
42 虎口 ここう 在虎口白肉際(千金翼) 母指と食指の分かれ目、横紋の中点上方、表裏の膚目に取る。 第1背側骨間筋、母指内転筋 口噤、煩熱、頭痛、眩暈、歯痛、扁桃腺炎、心痛、不眠
43 大骨空 だいこっくう 在手緒母指第二節尖上(玉龍経) 母指の背側、指節間関節の横紋の真中に取る。 背側指神経と動脈 目痛、目翳、緑内障、吐瀉、鼻血
44 中魁 ちゅうかい 在中指第二節尖(玉龍経) 手を握り掌を心臓に向け、中指の背側、近位指節間関節の横紋の中央に取る。 背側指神経と動脈 嚥下困難、一定時間立つと吐く、嘔吐、しゃっくり、歯痛、鼻血、皮膚の白斑
理気和中
45 小骨空 しょうこっくう 在手小指第二節尖上(玉龍経) 手を握り掌を心臓に向け、小指の背側、近位指節間関節の横紋の中央に取る。 背側指神経と動脈 目赤腫痛、目翳、喉痛、指関節痛
46 五虎 ごこ 在手食指無名指背間、本節前骨尖上各一穴、握拳取之(図翼) 手を握り手背部、第2・第4指の中手骨の骨頭高点に取る。 背側指動静脈 手指拘攣
47 拳尖 きょせん 在手中指本節頭(聖恵) 手を握り掌を心臓に向け、手の背側、第3中手骨の骨頭の高点に取る。 指の伸筋腱 目翳、目痛
48 威霊、
精霊
(腰痛点)
いれい、せいれい 威霊穴、在虎口下両旁歧、有圓骨処、
精霊穴、在四指、五指、夾界下半寸(小児推拿方脈活嬰秘旨全書)
手を伏せて、威霊穴は手背部、第2・第3中手骨間の中央で第2指の伸筋腱の橈側陥凹部に取る。
精霊穴は手背部、第4・第5中手骨間の中点で第4指の伸筋腱の尺側陥凹部に取る。
第2、第4骨間筋中、背側中手動脈 急性腰部捻挫、頭痛、気絶し死んだようなもの、痰がつまり呼吸の激しいもの、小児の急性慢性ひきつけ、手背紅腫疼痛
舒筋活絡、化瘀止痛
49 外労宮
(落枕)
がいろうきゅう 在指下、正対掌心是穴(小児推拿方脈活嬰秘旨全書) 手を伏せて、手背の第2・3中手骨の間、中手指節関節の後5分の陥凹部に取る。 背側骨間筋、背側中手動脈、手背静脈網、橈骨神経 手背紅腫、手指麻痺、寝ちがえ、五指不能屈伸、小児の消化不良、新生児の破傷風および頸椎症
舒筋活絡、和中理気
50 中泉 ちゅうせん 在手背腕中、在陽谿陽池中間陥中(奇効) 手を伏せて、手背側の陽谿陽池の連線上の中点、総指伸筋腱橈側陥凹部に取る。 長母指伸筋腱と示指伸筋腱の間、背側手根靱帯 胸脇脹満、咳嗽気喘、胃脘疼痛、心痛、唾血、目翳、掌中熱、腹脹腹痛
51 四縫 しほう 在手四指内中節是穴(奇効) 掌を上にして指を伸ばし、食・中・環・小指の4指の掌側面近位指節関節の横紋の中心に取る。 皮下は指の繊維鞘、指の滑液鞘、深指屈筋腱、深部は指の関節腔 小児の消化不良、百日咳、腸の寄生虫、小児の腹泄、咳嗽気喘
消食化積、止咳平喘
52 二白 にはく 在掌後横紋上四寸、両穴対併、一穴在觔中間、一穴在大觔外(玉龍経) 腕を伸ばし掌を上にして、腕関節横紋の直上4寸、橈側手根屈筋腱の両側に取る。 浅指屈筋、橈骨動静脈と前骨間動脈、前腕正中皮静脈 痔瘡、脱肛、前臂痛、胸脇痛
調和気血、提肛消痔
53 手逆注
(臂中)
てぎゃくちゅう 在手腕後六寸(千金方) 腕を伸ばし掌を上にし、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、腕関節横紋と肘窩横紋を結んだ連線の中点に取る。 長掌筋と橈側手根屈筋の間、浅深指屈筋、前腕正中皮静脈 前臂疼痛、上肢麻痺あるいは痙攣、ヒステリーや心因性疾患、胸脇痛
54 肘尖 ちゅうせん 在肘頭鋭骨(千金方) まっすぐ座り腰に手をあて、肘関節を90度屈曲させて尺骨肘頭の尖端に取る。 浅層の筋膜、肘関節動脈網、前腕の背側皮神経 頚部リンパ結核、瘍瘡、疔瘡、虫垂炎、高熱で吐き下す
散結化痰、清熱解毒
55 奪命
(惺惺)
だつめい 在手膊上側、筋骨陥中、蝦蟆児上、自肩至肘、正在当中(聚英) まっすぐに座り、手を垂らし、肩峰と肘関節横紋の橈側端の連線の中間に取る。 上腕筋、橈側皮静脈、筋皮神経 目眩し目の前が真っ暗になる、上臂痠痛、紫・白斑症、皮膚が急に赤く腫れ上がる
56 肩前
(肩内陵)
けんぜん 垂臂、腋前皺襞頭上1.5寸(中医臨床新編) まっすぐに座り、手を垂らし、腋窩横紋の前端と肩髃の連線の中点に取る。 三角筋中、胸肩峰動静脈 肩痛不挙、脳血管障害により上肢の麻痺、肩関節およびその周囲軟部組織疾患
通経活絡
57 気端 きたん 在足十趾端(千金方) 足の十指の尖端に取る。 内側足底動脈、足底静脈 中風救救、足趾麻木、足背紅腫、疼痛
58 八風
(八衝、
陰独八穴)
はっぷう 在足十趾去趾奇一分、両足凡八穴(千金方) まっすぐに座り、あるいはうつ伏せで足背部、5指の間に取る。 中足骨頭間、足の骨間筋中 足背の腫痛、脚弱無力、頭痛、歯痛、寒熱往来、毒蛇咬傷、足背・足指のチアノーゼ、月経不順
活絡調血
59 独陰 どくいん 在足第二趾下横紋中是穴(大成) うつ伏せで足の第2指の足底部の遠位指節間関節横紋中に取る。 足の長指屈筋腱 心臓発作、胸脇痛、嘔吐、吐血、死産、胎盤が降りない、月経不順、少腹部から性器にかけての痛み
60 裏内庭 うらないてい 在足掌面第二第三趾夾縫中(鍼灸孔穴及療法便覧) 腹臥位で足底第2・第3指間で、内庭に対応するところに取る。 足の第二虫様筋 足の五指のひきつれや痛み、小児の癲癇、癲癇、急性胃痛
61 女膝 じょしつ 在足後跟(膏肓灸法) 腹臥位あるいは側臥位で、踵の後ろ正中線、表裏の膚目に取る アキレス腱、腓腹神経外側踵骨枝 驚くと動悸がする、うつ病で精神錯乱、頬あるいは下顎の感染による腫脹
62 闌尾穴 らんびけつ 足三里下二寸稍前之処(新中医薬) まっすぐに座る、あるいは仰臥位で膝を屈し、足三里上巨虚の間で圧痛の明らかな部位に取る。
一般的にはだいたい足三里の下1寸5分から2寸のところ
前脛骨筋、足の長指伸筋、前脛骨動静脈 急性・慢性虫垂炎、胃脘疼痛、消化不良、下肢萎痺
行気通腑
63 胆嚢 たんのう 陽陵泉下一寸左右の圧痛点処(中華外科雑誌) まっすぐに座る、あるいは側臥位で陽陵泉直下1寸のあたりで圧痛のもっとも明らかな部位に取る。 長腓骨筋と足の長指伸筋部 急性・慢性胆嚢炎、胆石、胆道回虫症、胆石痛、脇痛、下肢萎痺
利胆通腑
64 陵後 りょうご 陽陵泉穴後(鍼灸孔穴及其療法便覧) まっすぐに座り膝を屈し、あるいは側臥位で、陽陵泉の後方、腓骨頭の後縁陥凹部に取る。 長腓骨筋とヒラメ筋の上端 膝脛痠痛、足下垂、足内反
65 膝眼
(膝目)
しつがん 在膝頭骨下、両旁陥者宛宛中(千金方) 膝を屈し、膝関節の膝蓋骨側の膝蓋靱帯の両側の陥凹中に取る。左右2穴。 膝蓋靱帯の両側、膝関節動脈網 膝関節痠痛、鶴膝風、脚気、下肢痛
除湿活絡、通利関節
66 鶴頂
(膝頂)
かくちょう 在膝蓋骨尖上(医学綱目) 膝を屈し、膝蓋骨の上縁の中心の上方陥凹部に取る。 膝骨上縁の大腿四頭筋の腱、膝関節動脈網 膝関節痠痛、腿足無力、鶴膝風、脚気
活血止痛、通利関節
67 百虫窩
(血郄)
ひゃくちゅうか 在膝内廉上三寸(大成) まっすぐに座り膝を屈し、あるいは仰臥位で膝蓋骨内縁の上角の上3寸に取る。 内側広筋中 皮膚掻痒、風疹の発疹、下半身の瘡、回虫病
疏風清熱、解毒殺虫

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