草根木皮みな薬
 

薬膳や中医学を勉強している方、
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肌に潤いを、美顔

皮膚の早老の原因

飲食不摂生、偏食、ミネラル不足、揚げ物の過食など
慢性消耗性疾病が引き起こす栄養不良
内分泌系の障害
過労、不眠、性生活不摂生などによる皮膚への栄養不良
長期に煙を吸う、風にさらされる、日にあたる、寒冷刺激、化学物質に触れるなどで皮膚から水分が失われ、代謝機能が損傷する

中薬

味・性 帰経 効能
珍珠 甘、鹹/寒 心、肝 古今、婦女の美容の佳品。粉を毎日1〜3回久しく内服すると、皮膚のきめが細かく、潤い、白くなる。
朝鮮人参 甘、微苦/温 脾、肺 補気固脱、生津安神の作用がある。
沙苑子 甘/温 腎、肝 補益肝腎。『本草従新』には、補腎益精、明目悦顔等の作用があると記載がある。
桃花 苦/平 活血、利水、通便。肌を潤す美顔の佳品。活血の効能により脈絡を通じさせ、抹消血管を拡張し、血液循環を改善し、皮膚に栄養を供給する。
枸杞子 甘/平 肝、腎 補肝腎、生精益気、平補の良薬。
黄精 甘/平 脾、肺、腎 滋補強壮、強身延年、滋陰養血、補中益気
香白芷 辛、苦/微温 行気止痛、活血散瘀の効能がある。
天門冬 甘、苦/寒 肺、腎 長く服用すると身を軽くし、益気延年、皮膚を養い、気を増し、皮膚によい作用がある。

美顔によい食品

味・性 帰経 効能
兎肉 甘/寒 脾、胃、大腸 美容肉の名称がある。タンパク質含有量が21.5%、脂肪3.8%と低い。強壮身体、潤膚美顔の理想保健食品。
なまこ 甘、微鹹 心、腎、脾、肺、肝 補益強壮、補腎填精、滋陰潤燥、延年益寿
牛乳 甘/微寒 『本草綱目』には、養心肺、解熱毒、潤皮膚、沢肌悦面とある。
冬瓜の種 甘/平 顔色をよくし、益気、不飢。
くるみ 甘/温 腎、肺、大腸 補腎納気、滋陰潤燥、補欠益髄。『本草綱目』には、通経絡、潤血脈、黒須髪とある。
杏仁 苦/温 『本草綱目』には、潤沢肌膚、通利血絡、美容効果とある。
柏子仁 甘/平 心、肝、腎 滋補陰液、潤五臓、潤肌膚、強身体
胡麻 甘/平 肝、腎 滋補肝腎、養血生津、益寿延年。『本草綱目』『神農本草経』『本草経流』には、胡麻為五穀之長、服是之不老とある。古人の見解は、現代医学の実験で証明されている。胡麻は栄養豊富で、100g 中、たんぱく質21.9g、脂肪61.7g、カルシウム564mg、リン368mgもある。
りんご 酸、甘/平 乳酸等酸性物質を中和し、皮膚に潤いをもたらす。
バナナ 甘/寒 抗癌、抗衰老、潤膚美容の食品。ヴィタミンが豊富で、ヴィタミンAはりんごの4倍、パイナップルの3倍、ヴィタミンB2はりんご、柑橘の2倍である。
山芋 甘/平 肺、脾、腎 健脾補肺、固腎益精
たまねぎ 甘、辛/微温 脾、胃、肺 細胞間質の形成、損傷細胞の修復を増強する。
にんじん 甘、辛/微温 脾、胃、肺 養肝明目、潤沢皮膚
唐辛子 辣/温 健胃消食、促進局部血液循環、改善皮膚営養、潤沢皮膚、延年益寿。『本草綱目』記載、辣椒性温、味辣、能除風邪、温中?寒痺、堅髪歯、明目、久服軽身体好顔色、体老増年。
白きくらげ 伝統的に滋補の佳品。美容健膚作用、延緩老化の作用。
豆腐 甘/涼 胃、脾 滋補強壮、益寿延年、滋陰潤燥、益気養血
きゅうり 甘/寒 益寿延年。胃腸の蠕動運動を促進し、体内の腐敗物質の排泄を加速させる。

薬膳

羊肉のお粥 羊肉1kg、当帰白芍熟地黄黄耆各25g、生姜0.5g、米300g 羊肉125gを細切りにし、水5リットルと生薬を加え300ccまで煮詰めて漉す。それで米を軽く煮てから、羊肉875gを入れ、粥にする。 補益気血。羊肉は温補気血、当帰白芍熟地黄は補血の品で、黄耆は補気、生姜、米は補脾開胃。久しく服せば、肌を潤し顔を美しくする。
燕の巣のお粥 米100g、ツバメの巣5〜10g(乾燥品) ぬるま湯にツバメの巣を浸し、ゴミを取り去り洗う。土鍋で米とともに1時間とろ火で煮る。 大養肺陰、益気補脾。肺滋補、被毛潤滑、中気足、気血生化旺盛。うるち米は和中益気、ツバメの巣は美顔駐容の作用がある。古より、宮廷および貴人が服用した補養駐顔の佳品である。
枸杞龍眼のシロップ煮 枸杞子50g、龍眼肉50g、氷砂糖・蜂蜜適量 枸杞子龍眼は洗って、土鍋に入れ冷水を加えて煮る。氷砂糖と蜂蜜を適量加える。 滋陰養血、安神潤膚。
容顔不老方 生姜500g、大棗250g、砂糖50g、甘草90g、茴香200g 材料は洗ってかわかす。大棗の種はとる。ついて粉末にして混ぜる。 温運脾阻、栄養肌膚。
辛温健脾の生姜と甘平益脾の大棗を主薬とし、芳香理気、温腎助陽の茴香(あるいは丁字か沈香)、営衛の甘草を配することで、脾胃の効能を旺盛にし、水穀の精微を全身に注ぎ、皮膚に栄養を与え、顔色を紅く、体を健康にし容貌は衰えない。
暑いときの美容飲料 珍珠母250g、西瓜の皮1kg、白きくらげ30g、砂糖500g 白きくらげを水煮にして汁を1リットルとる。珍珠母は1リットルの水に入れ煎じる。洗って刻んだ西瓜の皮を煮て汁を1リットルとる。全部合わせて砂糖を加える。 清暑美容。
清暑寧神、生津解渇。
沙苑子 沙苑子10g 沙苑子を洗ってすりつぶし、沸騰したお湯を注ぐ。 補益肝腎、強身健体。
さくらんぼ酒 新鮮なさくらんぼ500g、清酒1リットル さくらんぼは洗ってかわかし、酒に入れて10日間密封する。 健脾潤膚。
桜桃は甘、温で帰経は肝、胃、腎。益気、虚風湿。中焦を調え、脾気を益す。
枸杞 枸杞子50g、生地黄30g、麻子仁50g 枸杞子麻子仁はついて細かくする。先に麻子仁を炒ってから、絹の袋に他の2薬とともに入れ、酒500ccにつけて密封する。春夏なら7日、秋冬なら27日で飲める。 滋補肝腎。
枸杞子は益寿延年の品で、補肝腎、益精血作用があるので、顔を潤し衰えない。麻子仁は補中益気、生地黄は涼血補血で気血双方を補い、目を明るくする。
しみを消す飲物 へちま・白僵蚕茯苓白菊花各10g、珍珠母20g、玫瑰花3個、紅棗10個 玫瑰花以外を全部土鍋に入れ、水500ccを加え2回煎じる。玫瑰花は後で入れ、5分煎じる。 通経活絡、清熱和血。
肝斑の常用方剤。
くるみとえんどうの甘煮 えんどう豆750g、胡麻・蓮根澱粉各60g、砂糖240g えんどう豆はお湯から煮て、すりつぶす。蓮根澱粉は冷水を入れて糊状にする。くるみはお湯に入れて皮をとり、油で揚げ、冷めたらみじん切りにする。えんどう、砂糖を沸騰した鍋に入れ、蓮根澱粉を入れて糊状にし、くるみを散らす。 滋補強壮、補腎固精、健脳益智、潤腸通便、通経脈、潤肌膚。