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2006年04月27日

ホシノ酵母は便秘に効く?

先日、パン教室に行きましたら、一人の方が先生に質問していました。
「先生、この酵母は便秘に効きますか?
私、今まで便秘ぎみだったんですけど、こちらのパンを朝晩いただくようになって、便秘が治ったんです。」

先生は、
「私は、もともと便秘ではないので気がつきませんでした。」
と、答えていました。

それ以来、酵母と便秘について、自分の体に問いかけています。
ここのところ、私も、昼と夜はパンのことが多く、ほとんど玄米ご飯を食べることができません。
それでも、1日に2回もお通じがあったりすることもあるので、やっぱり酵母は効くのかなと.....

もちろん、高温で焼かれてしまったパンの中には生きている酵母はいませんが、腸に到達したときにスムーズに食物残滓が体外に出られるような環境を作り出しているとは考えられます。

残念ながら、私の手持ちの本には酵母の四気や五味は載っていないので、詳しいことはわかりませんが、少なくとも自分で試している分には、便秘に効くと思います。
私は陽虚タイプなので、他のタイプの便秘の方にも効くかどうかはわかりませんが、ひょんなところからホシノ酵母の魅力を再発見。

ちなみに、ホシノ酵母はいろいろな種類が出ていますが、この場合はオーソドックスな昔からあるタイプの酵母のことを言っています。

2006年04月26日

不眠に効くサルワーンガアーサナ(肩立ちのポーズ)

床についても、脳がお休み状態にならずに、なかなか寝つかれない。
そんなときは、ヨーガの肩立ちのポーズです。

B.K.S.アイアンガー著の「ハタヨガの真髄」によると、
古代の人が残してくれた最高の贈り物のアーサナが、この肩立ちのポーズだそうです。

立つことによって下垂してきた内臓を、無理なく引上げ、甲状腺や副甲状腺を刺激し、顎をひくことにより脳への血流をコントロールするので頭痛もなおり、泌尿器の疾患にも効果があるとか。
このポーズを経絡的に説明したいところですが、よくわかりません。
膀胱経は刺激されていると思うんですけど、そんなもんじゃなく、全身に効いているような気もするし。

非常に多くの疾病に対して有効なこのアーサナですが、その中でも、私が注目しているのは「不眠」に対する効果です。

肉体と脳の活動のバランスがとれずに、なぜか寝つけないときには、最近はもっぱらこの肩立ちのポーズをとり、鋤のポーズ、そして割座をしてから、お休みなさい、です。
しかし、体重増加とともに、自らの体を持ち上げ、さらに腕で支えるという行為はきつく、いいとこ2〜3分でダウンです。

これが楽々できるようになったら、体の調子も整うんでしょうね。

どんなポーズかは、下記のサイトをご参考に。

stretch-yoga.jp/kihon/kihon01.html
www.kikyou.sakura.ne.jp/~yoga/pose/aomuki.htm

2006年04月24日

五行と五味と五季

五季なんて、四季のまちがいじゃないの、といわれそうですが、中医学には四季の他に「長夏(ちょうか)」と呼ばれる暑くて湿度の高い季節が、夏と秋の間にあります。
季節の特徴を考えて日本に当てはめるとしたら、梅雨の季節か、9月のまだ暑くて湿度の高い時期にあてはまります。
個人的には、梅雨は「梅雨寒」ということばもあるくらい、結構冷えていると思っています。
湿度は非常に高いのですが、それほど暑くはない。
ですから、「長夏」という季節がどこにあてはまるのか、悩みます。
平均的な日本の季節を考えたら、四季にプラスするとしたら、9月より梅雨を勘定に入れる人が多いのではないでしょうか。

ところが、「長夏」にあたるのは五行においては「土」で、五味は「甘」、臓腑は「脾胃」にあたります。

五行の教えでは、相生相剋関係というのがあり、
たとえば、木(もく)を基準にすると、春にあたり春は次に夏(火)になります。
木は五臓では肝の性質にたとえられており、木は燃えると火になり、木は火を生み出す相生関係にあります。
木は土を破り土の栄養をとって生長するわけで、これを木克土、木が土を克す、といいます。
逆に木は金に克される(木は金属で切り倒される)関係にあります。

五味は五臓を養う味ですが、多く摂取し過ぎるとその臓器を傷めてしまうと「黄帝内経(こうていだいけい)」にあります。
春は、何かと肝臓機能が亢進しやすい季節。
亢進しているとしたら、酸味をとるのは控えるべきでしょう。
克しやすい脾胃を傷つけないように、甘味を増やすべきです。
もしくは、酸味をとっても必ず甘味を付け加えるということが必要です。

でも、梅雨が春の次に来て、梅雨が「長夏」だとしたら、相剋関係は崩れてしまうんですよね。

本場中国でも、広い領土の中で、五行にあてはまる場所は少ないらしい。
古典の理論をいかに理解するか、悩みは深いです。

2006年04月21日

不眠(心胆気虚の場合)

よく夢を見たり、目が覚めやすかったり、気が細く心臓が動悸する、物事にあったら驚かされやすい、なんて方の不眠がこのタイプ。
胆は、よく「豪胆」ということばに表現されるように、神経が太く、ちょっとしたことには動じない精神の持ち主は、胆の働きがよく気が不足していません。

こんなときの養生は、気を増し、すぐ驚くその状態を鎮め、精神を落ち着かせるようにします。
中医学的には、益気鎮驚、安神定志、といいます。
代表的な方剤は、ずばりその名前で、安神定志丸といわれています。

食のメニューとしては、
〇鯉の丸揚げ
鯉、サヤインゲン、チンゲン菜、袋茸
これまた、クラッシックなメニューですが、鯉を使った料理を考えたら、これしか思い浮かびませんでした。
鯉は「鎮驚・定志」の作用があり、この作用を持つ食材は、他には真珠粉しか見つかりませんでしたので。
サヤインゲン、フクロタケは益気、チンゲン菜は安神作用があるとされています。

真珠入りスープ
真珠の粉、豚肉、カブ
真珠には、「鎮驚・定志」の効果があり、豚肉やカブは気をまします。
豚肉には潤いをもたらす作用もあります。
真珠の粉は、珍珠(ちんじゅ)と呼ばれている生薬ですが、中華街やインターネットなどでも購入できます。
私は、銀座薬膳レストランの星福(シンフー)で、真珠の粉を自分で入れていただくスープを飲んだことがあります。

人参
高麗人参は気を補うだけではなく、安神効果もあるので、良いと思います。

2006年04月20日

不眠(心脾両虚の場合)

よく夢を見たり、目が覚めやすかったり、心臓が動悸したり、物忘れが多い、顔に艶がない、という人はこのタイプ。
心臓は、もちろん血液を全身に送るポンプ、脾はその血液を作り出すところです。

だから、心も脾もともに虚した状態だと血は心を養えず、神(精神)が舎をはずれると不眠の症状が現れます。
中医学では、心は神明を司るとされており、精神活動は心で行われていると考えられています。
ちなみに、心脾両虚は心血虚で脾気虚の状態なので、心血虚や脾気虚の場合の症状が現れます。

ですから、心と脾を養い、血を増やすメニューがよろしいと思います。

例としては、
〇牡蠣とほうれん草の炒めもの
牡蠣、ほうれん草、卵
牡蠣もほうれん草も卵も血液を作り出してくれるし、卵は安神の作用もあります。

〇高麗人参と蓮の実のスープ
高麗人参、蓮の実、金針菜
虚証には高麗人参がよいし、金針菜は養血、蓮の実は安神効果があります。

なつめ茶
チャングム役のイ・ヨンエさんが撮影の合間に、しばしば飲んでいたという韓国伝統茶の一つです。
ちょっと甘く、飲みやすく、気を補うには良いお茶です。

2006年04月19日

不眠(陰虚火旺の場合)

体の中で、陰陽のバランスが、もし崩れたら.....

陰虚というのは、陰が不足していること。
すると、相対的に陽が増えます。
陰とは体内においては、陰液とも呼ばれている水分や血液などの物質を指し、陽とは熱エネルギーのことを指します。

したがって、陰が不足すると陽が増し、熱が火となり、燃え盛ってしまうのです。
それが神(しん)を炙るので、不眠が起きてしまいます。
腎陰不足で、心を養えない状態です。

朝早く目が醒めたり、イライラしたり、無力感、掌や足の裏がほてるなどの症状があったら、このタイプの不眠です。

このタイプは、陰を潤し、火を鎮めなければなりません。
しっかり心(しん)も養なってあげなければいけません。

そこで、メニューとしては、

〇鴨や蓮の実のうどんすき
鴨、蓮の実、白木耳、アスパラ、イカ、うどん(小麦)、卵
鴨、白木耳、アスパラ、イカは、体を潤す効果があり、蓮の実や卵は安神(精神を安らかにする)の作用があり、小麦は養心するとされています。

〇苦丁茶
中国茶の中で、とっても苦い苦丁茶というお茶があります。
苦味は、五臓の中でも心(しん)を養う味といわれています。

は、いかがでしょうか。

2006年04月18日

不眠(痰熱内侵の場合)

痰熱内侵の不眠、それはいったい何?
体の中の水分の代謝が上手く行かずに、留まっており、粘稠な物質が「痰」です。
口から吐き出す痰は、狭義の痰ですが、中医学的には体内に停滞しているものも痰といいます。
ちなみに、病的な水分物質でも、さらさらしているものは「飲(いん)」と呼ばれています。

中医学では、五臓の中の「脾」が、食物から栄養を作り出すと考えられています。
それゆえ、脾は『生痰』といわれ、痰を作り出す源とされています。
その脾および胃の機能が失調すると、痰が生成され、それが熱を帯びた状態が痰熱です。

この痰熱が「神(しん」を炙るので、不眠の症状が現れるのです。
眠りが浅い、胸がつかえる、口が苦い、なんていう方は、このタイプ。

痰をなくして、熱をさまさなければなりません。
そこで、メニュー例として、以下のものはいかがでしょうか。

〇茶碗蒸し
鶏卵、百合、蟹、春菊
百合根、鶏卵、春菊は、安神の作用があり、蟹は体を冷やし利湿効果があります。
一般的に茶碗蒸しに入れそうな鶏や海老は温めるので、熱のある方には不向きです。

〇生姜入り煮物
筍、人参、こんにゃく、里芋
里芋、生姜は化痰の、筍、人参、こんにゃくは熱をさますことができます。

〇ジャスミンと桂花のお茶(桂花烏龍茶三花飲 参照)
ジャスミンの花とキンモクセイの花を緑茶や烏龍茶またはプーアール茶に一緒に入れていただきます。
ジャスミンはお腹を整え、桂花は化痰の作用があります。

2006年04月17日

不眠(肝鬱化火の場合)-春は多そうです

中医学的には、不眠の「証」は5タイプほどあります。
1. 肝鬱化火(実証)
2. 痰熱内侵(実証)
3. 陰虚火旺(虚証)
4. 心脾両虚(虚証)
5. 心胆気虚(虚証)

不眠の基本的な養生方法は、「安神」、精神を安らかにして、脳を休め、床についてもグルグル回転して活動している脳を眠りにつかせなければなりません。

本日のタイプは、肝鬱化火の場合です。
春は、五行では「木(もく)」の季節。
木の芽が吹き、冬のあいだしっかり体の中にしまい込まれていた気も、伸びやかに外に向かっていきます。
そして、春は五臓では「肝」の季節、この時期、体は新陳代謝が活発になり、体の解毒工場である肝の働きも何かと亢進しがちになります。

イライラしたり、悶々としたり、ストレスがかかることが多い人は、肝気が鬱滞してそれが火となり(肝鬱化火)、不眠に陥ったりします。
心当たりがある方、いらっしゃいますか?

そんなときには、肝気の通りを良くして、火を鎮めなければなりません。

メニューとして考えてみたのは、

〇パエジャ(サフラン、あさり、豚肉、レモン)
サフランは、生薬名は「番紅花」といい、安神に効くといわれていますし、柑橘類は気をめぐらすことができるので、これらを使った料理としてパエジャ(パエリャ)など、いかがでしょう。
この場合、鶏肉や海老は体を温めるので、それらを覗いて豚肉や鴨肉にしたほうがよろしいかと。

〇アロエベラのプリン
アロエベラは、熱を消すのに効果があるので、このタイプには良いと思います。手軽にアロエベラを入れたヨーグルトでもよいですね。
でも、鶏卵には安神効果があります。


〇五味子茶
五味子(ごみし)は、安神の作用があるし、煎じてもまずくはなく、ちょっと酸っぱいので、飲みやすくて不眠にはぴったり。
韓国では、オミジャチャといって伝統茶として飲まれているようですね。
常用している人は、不眠知らずでしょうか。

2006年04月14日

ショートニング(疑わしきには近寄らず)その2

ショートニングはトランス型脂肪酸だから、自然界に存在せず人工的に作り出されたもの、という記事を読み、あらまあ、となっていた私ですが、どうやらそれに対しての反論もあるようです。
トランス型脂肪酸が、なぜ人体に悪いのか、牛や羊の胃にも存在するから、天然物にもあるものを悪者呼ばわりするのはおかしい、というのがその論点のようです。

しかし、牛や羊は人間が飼料を与えて飼っている動物。
もし、与えた飼料の中にトランス型脂肪酸を含むものを与えていたら、もちろん彼らの胃袋にそれが存在するはずです。
20世紀初頭には、日本人にはほとんどなかったトランス型脂肪酸が、最近は増えているという記事も読みます。
蓄積されているのだと、思わざるを得ません。

天ぷらなどの揚げ物により、油のなかにトランス型脂肪酸が増えるという記事もあり、だから人工的に作られたものが悪い、天然物は良いの構図は成り立たない、と論じる方もいらっしゃいます。

ショートニングを外に出しっぱなしにして実験をしてみればよいのですよね。
でも、そのためにショートニングを買いたくありません。
はたして、ショートニングは、虫たちがたかったり、腐敗したりするのでしょうか。

人工的に作り出されてきた食物の中では、後になって健康に悪いものだとわかるものもあります。
やはり、経験的に伝統的な長年人間が食べものとしてきたものが、本来の人間の食物なのではないでしょうか。

ショートニングなぞは、工業的に大量に生産、もしくは大量に作る必要があるパン屋さんなどの使い勝手を考える人たちが使うものであって、家庭で安全に手作りしたい人たちが使うべきではないと、思うのです。


2006年04月13日

陽虚だから電車の冷房は困るの

私は体質的に陽虚、体を温める能力に万人との開きをけたたましく感じます。
環境と自分の間に、しっかりとした壁がありません。
暑ければ暑さをすぐ感じ、寒ければ寒さをすぐに感じ取ってしまう、アレルギーの敏感体質。

中医学的にいうと、衛表不固(えいひょうふこ)、体表を衛っている衛気(えき)の守りが弱い状態にあります。
バリアがちゃんと働いていないと申し上げると、わかりやすいかと思います。
おまけに悪風(おふう)、風を嫌う、はしょっちゅう起き、ちょっと涼しい風でも常にあたる状態にあると、下半身がすぐに冷えてしまいます。

よく、手足が冷えるのは冷え性とかいいますが、私の場合は太股やふくらはぎ、足の甲や足の裏が冷え、手は割と温かいのです。
だから、手が冷えてくるほどの環境に置かれるともう大変。
恥も外聞もなく、皆や先生に訴えるとか、着込むものや膝掛けを持っていたら、しっかり身につけます。

ところが、電車の冷房は本当に困る....
弱冷房の車両を選んで乗っていても、それでも長く乗っていると冷えてしまいます。
おまけに、朝はまだ体温が上がっていないのに、地下鉄銀座線は冷蔵庫のように4月から冷房が入ります。

人が多く、暑いと不快指数も高まり、イライラしてトラブルも多くなる、そこで冷やせばいいとでも鉄道会社は思っているのでしょうか。
もっと、自然の風を取り込んで、レトロに窓を開けるとか、暑ければ服を脱ぐとかして、調節できればいいと思うのに、否が応にも強制的に冷房の中に身をおかざるを得ない状況です。
窓が開いていて涼し過ぎるなら、そこを避けるとかできるのに、全車両冷房では、それもできません。

もっと、自然の環境に身をまかせる、ってことできないんでしょうか。

2006年04月12日

春から冷房するのはよくないと思うんですけど

最近の日本は何か変。
温度管理をすべてエアコンでやってしまおう、という風潮があるような気がしてなりません。

春は木の芽が吹き、万物が冬眠状態だった冬から暑い夏に向けて、伸びやかに生長する時期。
人間だって、動物の一種、寒い冬には脂肪という衣をまとい、寒さに対応するよう、エネルギーを貯め込むようにできています。
中医学では、冬は閉蔵の季節というんですよね。

だから、春になると新陳代謝が活発になり、肝の調子も亢進しがちになり、何だかイライラしたり精神状態は安定しない、なんてことが起る訳です。
亢進しがちな肝のために、清熱(いわゆる体内の熱をさます)効果の食物を食べるとよい、といわれますが、周りがみな冷房していて、冷房の中で1日中暮らしていたら(そんなオフィスありそうですね)、体にとっては冬と同じか、ひょっとしたら冬より冷えているかもしれません。

動物も人間も自然界に存在し、自然の中で生きています。
不自然な環境が、本来あるべき人間の健康を妨げていると思いませんか。

2006年04月11日

ルクルーゼが気に入ってしまいました

フランス製のルクルーゼ(坩堝の意味だそうです)という鋳物ホウロウ鍋を、先日買いました。
一般的に、もし最初に購入するとしたら、丸形のココットロンドらしいのですが、参鶏湯(サムゲタン)やローストチキンにトライしたい私としては、ココットオーバル(楕円形)のそれも27cmの白にしました。
我が家のオーブンに入って、なおかつ回転しても大丈夫な大きさで、チキン1.8kgが入る大きさということでこの大きさとなりました。

実は、暮れに大地を守る会で注文したときに、やって来たのが1.8kgチキンだったのです。
驚きました.....大きくて。
そのときは、中まで火を通そうとして、周りが焼け過ぎ乾燥してパサパサになってしまいました。
入れる器がなかったので、何と南部鉄のすき焼き鍋に入れ、ときどき流れて来る油をかけてオーブンで焼いたのです。
チキンは、すき焼き鍋の把手まで、はみ出してました。はい。

そこで、オーバル27cmになったのですが、楕円にしたせいか思ったよりガス台を占領せず、他の鍋ともくっつかずに結構快適。
少ない水で蒸し煮状態にするのに優れ、大は小を兼ねるを地で行く鍋だというのを発見。
三層ホウロウされているのでいささか重く、蓋もかなり重いのですが、この重さがミソだと思いました。
適度に密閉されて、中の蒸気が蓋を押し上げずカチャカチャいわないのです。

もちろん、火加減によってはいうかもしれませんが、ビタクラフトなどはどんなにトロ火にしても鍋が音をたてるし、私の持ってるビタクラフトの中には、火を消した後でもシュウシュウ小さな音を立てて自己主張する鍋もあります。
ルクルーゼはそんなことはないですね。
ホウロウがさび付かないように、使用後に洗ったら、すぐ布で水分を拭き取って収納しなければならないのが、私にとってはちょっと面倒ですが。

気をよくして、18cmのフルーツグリーンのココットロンドも購入してしまいました。
白のホウロウ鍋で、何度も焦げつかせていた鍋をお釈迦にしたので、その代わりです。
でも、鍋の中を見て、白ではないので、がっかり。
変なベージュ色は、グリーンとは合わないと思うのです。


2006年04月05日

ショートニング(疑わしきには近寄らず)

最近、私はパン焼きにはまっています。
もともと、天然酵母のパンを自己流で焼いていたのですが、本を見ながらの自己流ゆえ夏はそこそこ大きいパンが焼けるものの、冬は自然と小さくなるというしろもの。
北京中医薬大の授業が隔週の土日にあったため、パンを焼く気がおきず、その授業が終わった後でもすっかりその気が起きなくなってしまったのです。

そこで、ちょっとパン教室に通ったらやる気が起きるかと行き始めたところ、俄然、ほとんど中毒にかかっているのではと思われるほど、めちゃくちゃやる気が出てしまったと言う訳。
ホント、我ながらこの集中力のすさまじさにはあきれます。

パンの焼き方は正解がない。
いろいろな焼き方があって、自分がおいしいと思ったパンを焼きたい私としては、いろいろなパンの焼き方を知りたい、ということで、いろいろ体験教室におじゃましています。

その中で、ホームメードであるにもかかわらず、平気でショートニングを使っている教室があるのには驚きました。
工業製品を大量に作るのではないのだから、自分で家庭作るのだから、氏素性のわかった材料を使いたいもの。
特に、アレルギー持ちの私としては、極力変なものは排除したい。

昔、大人になってから罹った喘息の後、5〜6年はかなり厳密な自然食にしていました。
卵も肉も食べずに、添加物の入ったものは御法度にしていました。
今は、卵も肉も食べていますが、確かそのときに調べたときにショートニングはよくない食べものだったはず。

改めてネットで調べなおしてみて、驚き!!!
トランス型の脂肪酸って、有害であって、危険な物質なのですね。
自然界に存在しない水素を添加することによって、液体である植物油を固体に変える。
サクサクした触感と保存が効くので工業製品には多く使われていますが(マーガリン、クッキー等、その他のスナック菓子)、自然界に存在しないゆえ、虫もたからないとのこと。

人間の細胞は60兆と言われています。
その細胞膜の材料となるのは脂肪だから、トランス脂肪酸を摂取していると細胞膜の材料とはなりえず、細胞自体の脆弱性が指摘されています。
日本人にアレルギーが増えたのは、規制されていないショートニングを使った加工食品を多く食べているからではないかという声もあります。

参考ページ
no1on.net/margarine.html
www.geocities.jp/manse216/sonota-contents/fat.html
odevivi.com/allergy/alerugy/all/a-6a.htm
www.food-safety.gr.jp/syokuhinhyouji/torannsusibousan.htm
www.getwell.co.jp/tr.htm


それにしても、家庭で手作りするものに、何の疑いもなく危険な材料を使って教えるのはやめてほしい。
危険だということを、知らない人が多いんですから。
ショートニングを使っているところは、ホームメード協会(自分の目で確かめました、本の中の材料にもショートニングと書いてあります)、島津睦子ケーキングスクール(多分使っています、自分では確かめていませんが、彼女の本に記載されているので、驚いてしまいました。)

なお、米国ではトランス脂肪酸を含まないマーガリンも発売されているようです。
日本の状況は調べてはいませんが、怪しいと思います。