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2007年04月05日

一押し、甜杏仁パウダー

何回も、この甜杏仁パウダーのことは書いていますが、友だちからAmazonだと送料無料になるよと、お知らせがありました。

うれしい!

これで、気軽に一つずつ、注文できる。
食品なんだから、新鮮な方がいいに決まってますよね。

それにしても、アマゾンて、1,500円以上で送料無料にできるのはなぜ?
よっぽど、大量に発送してるのね。

今まで、この甜杏仁パウダーのことを書いた記事
杏仁茶(乾燥した季節に肺のために、それに便秘によい)
甜杏仁パウダーを使った杏仁豆腐
杏仁ミルクキャラメル

(ご注意)非常に似ている類似品があります(ライフリーで売ってました)が、この一押ししている甜杏仁パウダーのほうが、香りも味も格段に良いです。

2007年04月03日

天麻はラン科

胡蝶蘭<br />
先日、友だちに、「授業に出てきた天麻はドクダミのことなの?」と、聞かれました。
なぜ、天麻がドクダミになったのかというと、天麻の話の後に続けて、先生がドクダミの話をしたからなのですが、それぞれの中薬がいったいどんなものなのかという説明がプリントにはなかったのも原因でしょう。

中薬もしくは食材でも、それがどのようなものなのかがわからないとイメージが湧かないし、ピンと来るものがありません。
さらには、どんな味がするものなのかも重要なことです。

その場は、うろ覚えだったので、「オニノヤガラとかいうものだったと思う。」と、答えておきました。
私だって、細かく砕かれた天麻は見たことあるけれど、オリジナルはどんなものかは知りません。
植物好きの方々が、オニノヤガラのページを作ってらっしゃるので、検索してみてね。

東洋ランは地味な色合いの花が多いけれど、こちらもかなり渋めの花。
薬になるような植物なんだから、当たり前?
いやいや、他のラン科の薬は、どうでしょう。

山慈−清熱解毒薬。
ラン科 Orchidaceae のサイハイランCremastra appendiculata (D. DON)MAK.およびPleione bulbocodioides ROLFEの仮球茎、これらは山慈擇△襪い鰐啝擇半里気譴襦
光慈擇魯罐蟆 Liliaceae のアマナ Tulipa edulis BAK.や Iphigenia indica A. GRAV. の鱗茎で、他にウマノスズクサ科のカンアオイの仲間Asarum sp.の全草に由来するものもある。

白芨−止血薬。
ラン科 Orchidaceae のシラン Bletilla striata REICHB. f. の塊茎。

石斛−補陰薬。
ラン科 Orchidaceae のセッコク属植物 Dendrobium officinale K. KIMURA et MIGO、D.nobile LINDL. その他同属植物の茎。

シランは、可憐な小さな紫色をしていて、庭に植えている方も多いのではないでしょうか。
石斛は、デンドロビウムと書かれているとおり、普通に市販されているデンドロビウムによく似ています。

ジャノヒゲの根っこが麦門冬(ばくもんどう)だと知ったときも驚きましたが、身近な美しい植物が薬になるなんて不思議。

(写真の胡蝶蘭は、ミディタイプ。苗で買ってきて一株しか植えていないので、一つしか花茎が出てきません。でも、何年も楽しませてくれています。)

2006年11月27日

龍眼の乾き具合

龍眼一番最初に龍眼肉を購入したのは、漢方薬局でした。
このときの龍眼は黒くてべたべたしていてくっつきやすく、お値段も結構高いなモードでした。

その後、銀座の星福(薬膳レストラン)で見かけた龍眼は、料金が安いので買ったのですが、こちらはドライタイプで茶色でした。
そして、横浜中華街の八百屋で売っていたものは、まあ中華街ということもあるでしょうが、さらに安くて茶色が薄いものでした。

そして、今回の龍眼は、研究科の先生がお持ちになったものと同じものを、北京で友だちが買ってきました。
さらに、色は白っぽく、より生に近いような。(写真の左側です。右は星福のもの。)
研究科で味見をしたときも、何だか干した帆立てのようだと感じましたが、ベタベタ度も強くお互いにくっついちゃってます。

個人的な味の好みは、ドライタイプの方です。
一番食べやすいと思います。
おそらく、八宝茶に入っているのは、こちらでしょう。

さて、効き目はどれが一番強いのか?
たぶん、漢方薬局で市販されている、黒っぽくてべたつくものではないでしょうか。
一番高価だし、薬局で売られているものだから、ということで。

2006年11月10日

細辛と黄連を合わせたら(口唇ヘルペスその後)

細辛細辛黄連細辛黄連の汁を混ぜたものが口内炎に効くという記載があったので、口唇ヘルペスに再度挑戦しました(前の記事参照)。
しかし、黄連の汁って、いったい。
生の黄連の汁でしょうか。
それは手に入らないので、煎じ汁を粉にした細辛に加えて、唇周囲に塗ることしばらく。
何となく、良い感じ、と思ったのも束の間、翌日にはしっかり病が先に進んでおりました。

やっぱり、口内炎じゃないから効かないのかもね。
中医の先生に、ちょっと尋ねてみると、中国では各病院で個別の軟膏を作っているけれど、市販されている薬はないのではないか、ということ。
抗ヘルペス薬で対抗するっきゃないのかもしれません。
こういうときは、中薬の限界を感じます。

2006年10月23日

口唇ヘルペスには黄連?

黄連今年の春から、風邪を引いたわけでもないのに、唇の周りが潰瘍状になってしまう口唇ヘルペスになってしまいました。
ヘルペスウィルス自体は、そう珍しいものではないみたいですが、体調が悪いと再発するようです。
唇周囲は、元に戻ったと安心しているとまた再発するという、その繰り返しです。
自分では、体調不良を自覚しているわけではないので、ヘルペスが出るたびに、何だか体から警告されているようで憂鬱です。

最初のうちは、口唇ヘルペスだとは思っていませんでした。
胃陰が足りないんじゃないという薬局の人の言葉から、麦門冬を飲んでいたりして。
それでも、何だかこの処方は違うのでは、おかしいとは感じていました。

唇周囲が水泡状になってしまうと、何を食べても飲んでも滲みてしまい、常に唇が「どうにかしてくれー」と主張しているようになってしまいます。
医者からもらった軟膏は、副腎皮質ホルモン剤のケナログ軟膏でした。
医者は、ホルモン剤だとは一言も言わずに出したくせに、軟膏がすっかりなくなって困り、再びクリニックで「2本欲しい」とお願いすると、「あまり使わない方がいいんですよね」ですって。

私だって、ホルモン剤になんて頼りたくない。
でも、他の代替品はないの?

そうこうするうちに、以前買ったステファン・クムリク著「生薬を活かす」の中に、口辺ヘルペスに効く軟膏ということで、黄連が紹介されているのを発見しました。

黄連を粉にして、バナナと混ぜる.....バナナは家になかったので、蜜蝋を混ぜて軟膏を作りました。
黄連は黄色く、これを塗って寝てしまったら、シーツや枕が黄色に染まってしまいそう。
それでも、起きているときに塗ったら、かなり怪しい人になってしまいます。

何とか一晩、唇周辺に塗って、翌朝のこと。
ケナログ軟膏を塗ったときは、病気の進行状態は逆行するのに、黄連軟膏では進んでしまいました。
おまけに、寝具につかないように気をつけていたせいか、寝不足気味。
かえって、体調不良になりました。

(次回は、マヌカオイルの場合をご報告します。ただいま、実験中。)

2006年08月07日

黄耆(おうぎ)に虫がつきました

以前、朝鮮人参に虫がついて虫食い穴だらけになったことがあります
今度は、黄耆に虫がついてしまいました。
天ぷら油などのストックしておくポットなどについていたりするとっても小さい黒い虫です。
補気の中薬は、虫もおいしいのか、他の中薬に比べると虫がつきやすいのでしょうか。
当帰もつきやすいそうです。
当帰も血中の気薬といいますものね。

黄耆についたその虫は、洗ったら水の中では死んでしまいました。やれやれ。
ざるにあげて水切り用にボールで受けてと。

ここまではよかったのです。
翌日もその翌日も、そのままにしてそのざるの中から煎じ薬を作りました。
しかし、そのまた翌日になったら、
アーッ、かびだらけーっ

何と、見たことないくらいのすごいかびが生えていて。
いかん、何ともったいないことをしてしまったのだ。

漢方薬局で買いなおすときに、この話をすると、
「洗っちゃ駄目。陰干しすれば、虫は出て行くよ。」
と、またもや言われてしまいました。
「それに、虫を気にせず煎じちゃえばいいじゃないの。」とも。

「えーっ、いっぱいいたら気持悪いですよー。」
(庶虫)虫(しゃちゅう)だってあるじゃない。」
「まあ、そうですけど。補気の薬を食べた虫だから、補気になるかな。」

とは、言ってみたものの、やっぱり虫は気持ち悪い。
蝉退(せんたい)ぐらいなら、まだ許せるけれど。

人によっては、昆虫が入っている方剤だと聞くと、もう飲むことはできない方もいるそうです。
先生としては、『こっちのほうが効くんだけどなあ』と思いつつ、別の方剤をお出ししたりするそうです。
昆虫系の中薬って、活血の薬が多いような気がしますねえ。

2006年06月26日

肉桂と桂枝とシナモンはどこが違うのかな

アバウトに言ってしまえば、同じものです。
世間一般には、そのように通っているでしょう。

しかし、中医学から見ると、特に方剤の組成からすると微妙に分けて考えられています。
シナモンはCinnamomum zeylanicum.、
肉桂はCinnamomum cassia BLUMEおよびその他同属植物の幹皮、
桂枝はCinnamomum cassia BLUMEの若枝またはその樹皮、ということになっております。

同じ植物の部位によって、働きが違うと考えられており、枝の部分である桂枝は「走而不守」、幹である肉桂は「守而不走」だそうです。
桂枝は枝部分にあり、幹より上の部分にあるので、軽く走っていき、温経通絡、陽気を通して気血の流れをよくする働きがあり、
肉桂は幹の部分にあり、温補腎陽、桂枝が表の部分で発汗させるのに対し、裏を温める効果があり、下焦(肝・腎)に効くのだそうです。(昨日のセミナーの受け売りですが)

中国人て、おおらかで大陸的アバウトそうに見えて(失礼)、自然から学んでいる繊細な面を持っているんですね。
とても、学ぶことが多いです。

2006年03月02日

穴あき人参

穴あき人参高価な朝鮮人参が、虫食いになってしまいました。
ちゃんと密封していなかったせいもありますが、大事にとっておき過ぎたのです。
木の虫食い穴から木屑が出てくるように、細かい人参の粉がずいぶんと出ています。

あ〜あ、もったいない。

もったいないので、洗って、生脈飲茶にせっせと使うことにしました。
高価なものといっても、食品には違いないのだから新鮮なうちに使わなければならないですね。
今さらながら、反省。

2005年11月25日

中華枸杞

中国の枸杞の実この写真は、北京の薬草園でとったものです。日本の枸杞の実に比べて、中国の枸杞の実は細長いと思いませんか。

昔、おばあちゃんが山から枸杞を掘ってきて(どこから取ってきたんでしょう)、庭に植えていました。
おばあちゃんは、どこからか便秘に効くと言われて枸杞酒を作り、それをせっせと飲んでいました。
私の中では、変な臭いのするお酒というイメージが定着していたせいか、すっかり枸杞はまずいと思い込んでいました。
薬膳を習い始めた頃、漢方薬局で枸杞の話をしたところ、店主の奥様が「ちょっとほろ苦くておいしい」というではありませんか。えっ、私のイメージと違う。

おいしいとおっしゃるなら試してみようと、食品店で枸杞を購入し、そのまま食べてみると結構おいしいではありませんか。ちょっとほろ苦いけど、まさしくごく普通のドライフルーツです。おばあちゃんのあの枸杞酒はなぜあんなにおいしくなかったの?おまけにまずかった。今は亡きおばあちゃんに作り方を聞くことはできませんが、きっとあのお酒は生をそのまま入れていたにちがいない、と推測しています。

薬膳料理の代名詞のようにいわれている枸杞ですが、肺を潤し、視力をよくし、肝腎を補う作用があります。
しかし、便秘に効くとはあまり効いたことがありません。おばあちゃんは、いったいどなたからそんなことを聞いたのでしょう。

詳細:薬膳情報.net