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肉桂と桂枝とシナモンはどこが違うのかな

アバウトに言ってしまえば、同じものです。
世間一般には、そのように通っているでしょう。

しかし、中医学から見ると、特に方剤の組成からすると微妙に分けて考えられています。
シナモンはCinnamomum zeylanicum.、
肉桂はCinnamomum cassia BLUMEおよびその他同属植物の幹皮、
桂枝はCinnamomum cassia BLUMEの若枝またはその樹皮、ということになっております。

同じ植物の部位によって、働きが違うと考えられており、枝の部分である桂枝は「走而不守」、幹である肉桂は「守而不走」だそうです。
桂枝は枝部分にあり、幹より上の部分にあるので、軽く走っていき、温経通絡、陽気を通して気血の流れをよくする働きがあり、
肉桂は幹の部分にあり、温補腎陽、桂枝が表の部分で発汗させるのに対し、裏を温める効果があり、下焦(肝・腎)に効くのだそうです。(昨日のセミナーの受け売りですが)

中国人て、おおらかで大陸的アバウトそうに見えて(失礼)、自然から学んでいる繊細な面を持っているんですね。
とても、学ぶことが多いです。

コメント

こんにちは。
以前、コメントを入れさせていただいたhiroと申します。
シナモンのこと、本によって違うので疑問に思っていました。
やっと謎が解けてスッキリです!
それと、薬膳ブログのほうもちょっとずつ進めております。
もう少しまとまってきたら連絡しますね。
今更ですが・・・実は去年からパンブログを始めておりまして・・・
せっかくなので、これはこれで中医学的なことも入れつつ続けていきたいなと思っています。
長くなってしまいすみません。
また宜しくお願い致します。

hiroさん、こんにちは。
薬膳ブログを作ったら、薬膳リングに入ってね〜。

処方は伝統的なものであっても、漢方は理論的な考え方なんですね。
植物の成り立ちで、効能が異なるのは納得させられました。

理論的に考えられているからこそ、何千年もたった古典を学ぶ価値があるのでしょうね。
中医学は、「天地人」、天と地の間に人がいるという思想が基本にあります。
自然の中で暮らしている人間は自然環境の影響を多大に受けているので、いかに環境に適した養生が大事かということが、本にはよく書いてあります。

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