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阿膠の代用品に葛なんて

昨日の朝日の夕刊、夫がそれを見ながら、突然聞きます。
「壮健美茶って、中国茶?日本茶?その他?」
「その範囲で分けるなら、その他じゃない。」

いったい何を見ながら、そんな質問をしたのかと覗いてみると、「楽しみ学ことはじめ 薬膳茶」なる見出しを発見。
薬膳茶と書いてあったので、仕事上の疑問が湧いて来たようでした。

阿膠って、60g、2000円だって。」
「え、そんなに高かったかな。」
で代用できるって書いてある。」

「エエーッ、そんなの変よ。だって、阿膠は補血薬だし、葛は辛涼解表薬なの。少なくとも薬膳茶といってるなら、血を補うものの代用に、汗を出させるものなんて絶対入れない。いわば、貧血の薬に風邪薬が代用できるといってるようなもんよ。」

「そういえば、子供の頃、風邪ひいて熱出したら、おふくろが葛湯を出してくれたな。」
「葛は、体を冷やすから、熱の風邪ならそれは正解。でも、寒くて風邪をひいたのなら、葛湯じゃなく、温めないと。生姜とかでね。」

新聞に載っているくらいですから、大手の漢方薬屋さんなんですけどねえ。
何か勘違いしてるみたい。
普通の料理と間違えてるようです。

コメント

私もこの記事読みました。不思議だよね。

きちんと薬膳学を習った人なら、今更ながら、いうこともないと思っている当たり前のこと、
『薬膳とは、中医学理論に基づき弁証し施膳されるもの』
というのは、巷ではきちんと理解されていないようですねえ。

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