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汽鍋でスープ

汽鍋北京の研修旅行に行ったときのことです。
蘆先生がおっしゃるには、鍋の中に黄耆(おうぎ)と鶏肉を入れ、下から蒸して作るスープを入院患者さんたちに試したら、このスープを飲んだ被験者の方々の方が回復が早かったそうです。

鍋には生薬と材料が入っており、それを蒸気で蒸すと煮たのより高い温度になるので、濃くて薬の成分が充分に出たものになるそうです。

そのとき、先生が黒板で絵を書いて説明してくださった調理方法をもとに、中華街で仕入れた汽鍋をお湯の入った鍋にすっぽり入れて作ってところ、濃いスープがとれるはずなのに、全然普通のスープと変わりがありませんでした(このときは実家で作りました。)。
おかしいと思いつつ、再び家で試すと、外側のお湯が少なくなるのがとっても早いのです。
これは、やはり間欠泉のごとく、汽鍋の下の穴から鍋に吹き上がっているのでは?と疑いながら、作りました。
できあがったものは、やはり濃いスープとはいえないものでした。

さすがに、不安になって疑問がむくむく湧いてきたので、購入した照宝に、電話で汽鍋の使い方を聞いてみました。
「えっ、使い方をご存じないんですか」

お店の方が言うには、鍋の足部分(丸くて高さ2cmぐらい)が隠れる程度の鍋にお湯をはって蒸すんだそうです。
お湯の中に鍋が浸かっていてはいけないんだとか。

その後、自分で持っている中国料理の本を開くと、鍋が浸からないような寸胴鍋にたっぷりお湯を入れて蒸す、としっかり書かれていました。
先に本を読めばよかったのに、あまり考えもせずに、とにかくやってみよう主義の私は失敗も多いのです。

写真のスープは、黄耆とシャモ肉にいろいろ具を入れて作ったもの。
現在はこの汽鍋は友だちのところにあります。はい、しっかり譲ってしまいました。
だって、まともに作ると2時間立っても少ししかスープはできないんですよ。

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